インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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高い性能と品質への信頼が、世界20カ国からの受注へ 東洋水産機械株式会社 森田晃治社長

約50年前から、国境を越えた技術開発を進めて

水揚げしたばかりの魚を、陸上や船上で処理するための水産加工機械。東洋水産機械株式会社は、そうした機械の設計・開発から製造・販売までを行 う専門メーカーです。
なかでも、同社が強みを発揮しているのは、魚体から骨を取り除いて卸すフィレーマシーン。かなり早い時期から開発・製造に取り組んできたため、フィレーマシーンに関しては先進的企業です。また、魚体の骨取りから開きまでを全自動でこなす機械や、すり身にまで処理する機械など、その性能に高い評価を得ています。
ところで、同社の国際化の歴史は古く、創業時から海外を視野に事業を展開してきた経緯があります。1963年に日本で初めての魚体処理機の製造を行う際には、水産機械の先進国であったスウェーデンのメーカーと技術提携をしており、また1966年に南アフリカから本格的な船上用魚体処理機の開発依頼があった時にも、ケープタウンに研究開発拠点を設けています。


▲魚体から内蔵を抜いてブツ切りにする機械TOYO-82Lは、開発されて久しいベストセラー製品。

コストパフォーマンスの高さで、強い競争力を発揮

そして現在の販売先は、アメリカ、ロシア、韓国、オーストラリア、ヨーロッパなど世界20カ国に及び、同社の売上高の半分を海外が占めるまでになっているとか。その強い販売力は、コストパフォーマンスの高さにあると森田晃治社長は言います。「ドイツやデンマーク、スウェーデンなど、機械製造の先進国は今もかなり進んでいると思いますよ。その代わり価格も相当高く設定しています。当社は高品質の機械をそれより手頃な価格で販売している。そこに競争力があるんですね」。
そもそも世界の水産会社に「東洋」の名が知れ渡るようになったきっかけは、かつてベーリング海周辺で操業していた日本の大手水産会社の母船すべてに、同社の機械を積んだことに始まります。その水産会社は、排他的経済水域が設けられた後、その海域に入れなくなったため現地法人を立ち上げたことから、アメリカなどで東洋水産機械の名がよく知られるようになりました。今では、北アメリカにおけるパーツの総代理店として、シアトルに現地企業を設立しています。


▲設計図は3D映像で立体的にしてプレゼンテーションに使われます。


▲「すべての機械は受注してからのオーダーメイドです。メーカーとして企画設計からやっているからこそ、高品質を保持できるんですね」と森田社長。

言葉も文化も異なるからこそ契約は正式に、確実に

ところで、国が変われば食文化も異なるという点で、海外からの受注で苦労されたことがないのかを森田社長にうかがうと、「韓国ではスケソウダラは高級魚で、おかしら付きに価値があるんですね。そこで、頭をつけたままで開く機械の注文を受けたことがあります。難しい機械で、その開発費用のために堺市の助成金の支援も受けました。やっと形になり、図面を持っていったところ、設計書だけ他社に使われて実際の機械の注文につながらなかった苦い経験があります。海外の企業と取引する時は、まず正式に契約を交わすことが重要だということを学びましたね」と話されました。
「弊社はグローバル・マーケティングをやっているといえるかどうか」と森田社長が謙遜されるのは、社内の営業担当者が一人で、組織的な営業活動を行っていないからだといいます。しかし、同社の製品の確かな性能と品質が、海外に販売網を広げてきました。高い技術が何よりも立派な営業マンの役割を果たしている好事例だといえるでしょう。


▲同社の売れ筋製品「ヘッドカッター連動フィレーマシーン」の前で。

東洋水産機械株式会社

代表者 代表取締役 森田晃治
本社 堺市中区八田寺町476-9
TEL 072-273-9351
設立 1963年創業
1978年法人設立
資本金 3,000万円
従業員数 15名
事業内容 船上用・陸上加工場用各種水産加工機械の製造・販売
ホームページ http://www.tosuiki.co.jp

東洋水産機械株式会社

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