インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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現地出身の社員を管理職に起用し、めざすは「日系アジア企業」 株式会社サンコー 向井正明社長

「地産地消」で実現する「日本品質・アジア価格」

株式会社サンコーはもともと、向井正明社長が共同経営で設立した三晃電気工業株式会社の子会社として1999年に創業したもの。積極的なグローバル展開をめざして、親会社から独立しました。
製造コストの削減が求められる今日、生産拠点を海外にシフトする中小企業は少なくありません。しかし、サンコーの海外戦略は一風変わっています。向井社長の言葉を借りれば、キーワードは「地産地消」です。
「世界で絶対に勝てるのは『日本品質・中国価格』です。そこで当社では中国と日本の間をとって『日本品質・アジア価格』をめざすことにしました。材料を資源の豊富な中国で仕入れ、生産はベトナムとタイで行っています。現在は主に国内で販売していますが、近くアセアン全域に販路を広げ、やがてはEU(欧州連合)やアメリカにもと夢を抱いています。そうした海外戦略の基本となる私の考え方が『地産地消』なんです」。


▲アジアへの進出には「日本人としての誇りと教養を持った"アジア人"という意識で臨みたい」と向井社長。


▲「ベトナムの人は個人、家族の次に近隣社会を尊重。日本人のように会社ではない。そのことも尊重したいから現地に経営を任せる」と語る向井社長。DAINAM SANKOの社員たちと。

サンコー流グローバル化とは現地の経営は現地に任せる

「海外の事業所でも労務管理などの経営は日本流を持ち込まれることが多く、そのために管理職には日本人を派遣する企業がほとんどです。しかし、マニュアルなどでそれを徹底できる力を持つ大企業ならともかく、中小企業は失敗する」と向井社長は言います。
「ベトナム、タイそれぞれに国民性、文化、歴史があるわけです。極端な話をすれば、タイ人は朝出勤して昼から辞めると言うのも平気です(笑)。それをどうにかしようと思うのはムダ。それならば、現地のことは現地にまかせるのが一番。人の管理の難しいタイは、サンコーブランドのOEM(※)先として、現地企業と技術提携しています。一方、ベトナムは当社の研修生だった女性社員を管理責任者に起用し、お互いの信頼関係のもと、当社直轄の合弁会社DAINAM SANKOを昨年立ち上げました」。
※OEM
Original Equipment Manufacturerの略で、発注元企業のブランドで販売される製品を製造すること


▲現地で技術指導も行うヒュー柴田さんは、日頃は本社工場でものづくり技術を磨く。

互いの文化、歴史を尊重信頼関係の上に共存共栄を

11年前に研修生として来日し、そのままサンコーの社員となったラムコック・ヒューさん。現在は結婚してヒュー柴田さんとなり、DAINAM SANKOの経営を担う役員として、現地の技術指導やマネジメントを担っています。
「現地の安い労働力だけを求めての海外進出はダメだと考えています。日本さえ儲かればいいのではなく、アセアン全体の共存共栄を考えていかなければ、これからの成功はない」と向井社長。そのためには相手の文化と歴史をよく学び、敬意を表する姿勢が大切で、そこから相互の信頼関係が醸成されるのだと語っています。
もちろん、資源のない日本が絶対に死守しなければならないのは「日本品質」。「わが国の優れた技術の流出だけは避けなければなりません。それは日本で守り伝えながら、サンコーブランドを世界に広めていくのが夢です」(向井社長)。
今年度から第二創業として、いよいよ本格的な海外戦略を展開するサンコー。核となるのは、この夏に国内外で一斉発売される電熱機器です。同社が最も強みとする領域のオリジナルブランドで勝負を賭けます。


▲保護管型熱電対


▲遠赤コンベア炉

株式会社サンコー

代表者 代表取締役 向井正明
本社 堺市東区日置荘西町1-53-35
TEL 072-287-1135
設立 1999年創業 2001年設立
資本金 1,700万円
従業員数 国内20名(ベトナム10名、タイ20名、上海5名)
事業内容 温度センサー・ヒーター・電熱機器などの電熱・計測事業、熱電対・ヒーターなどの部品事業
ホームページ http://www.sankooo.com/

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