インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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スピーディな問題解決を理念とする技術開発力が高く評価されて 日本フッソテクノコート株式会社 林田武敏社長

心柱の施工のための型枠に高い耐摩耗性が求められて

日本フッソテクノコート株式会社に突然、東京スカイツリーの施工会社から一通のメールが届いたのは、2008年10月。同社のホームページを見て、コンクリート成型の実績があるかを打診してきたのです。
長い年月、大地震にも耐えてきた五重塔の構造をヒントに、東京スカイツリーの中心部には心柱(しんばしら)が設置されています。その心柱の施工に採用されたのが、大林組が独自に開発した「スリップフォーム工法」です。高さ375m、直径8mの筒状のコンクリート構造物を下から少しずつせり上げながら施工する工法で、狭い空間に短時間で心柱を構築できるほか、全く継ぎ目がないために高い強度を確保できるのが特長です。
日本フッソテクノコートに求められたのは、その心柱の施工で使用する型枠へのフッソ樹脂コーティングでした。砂利を含んだコンクリートを打設しては毎日何㎜かずつ上にせり上げていくなかで、型枠からコンクリートが離れやすく、しかも375mの高さまで樹脂加工が保持できる技術が必要だったのです。何度かの試験を経て、同社への発注が決定したのが2010年6月末。同社製品の優れた剥離性と耐摩耗性が、高く評価されてのことです。


▲高い撥水性と耐食性のうえ、静電気帯電を防止するフッ素樹脂コーティング「ECシリーズ」。


▲タイヤの原料となる生ゴムなど高粘着物のラインへの付着という課題は、表面に凸凹をつけた独自の「タックフリーコーティング」の開発で解決。

数々の課題を解決してきた高い探究心と開発力

「今回の受注にあたって、被膜のつながりをさらに強化したコート材を新たに開発しました。普通、フッ素樹脂加工のフライパンを10円玉でこすると、フライパンに傷がつきますが、このコート材は10円玉の方が傷つくほど強固なものです」と語る林田武敏社長。同社の強みは、まさにこの研究開発力にあります。
例えば、同社が独自に開発した「帯電防止フッ素樹脂コーティング」は、材料の付着の軽減といったフッ素樹脂の特性はそのままに、静電気は帯電させない画期的な技術で、引火性のある材料を入れるタンクなどの塗装に多く採用されています。
また、タイヤメーカー業界でほぼ100%のシェアを誇る「タックフリーコーティング」は、同社オリジナルの下地技術と加工方法。フッ素樹脂の塗装面と材料を点接触させることで高い非粘着性を実現したものです。
「弊社の理念は、『お客様の課題解決』です。営業が吸い上げてきた課題は、その日のうちに研究チームに回し、3週間以内に最初の回答を出すように心がけています。そのフットワークの軽さ、スピード感こそが中小企業がアピールできる利点ですし、実際にお得意先企業からも高い評価をいただいているところですね」(林田社長)。


▲「社員には全員、興味と好奇心を持てと言っています。同じ仕事でももっと良い方法はないのかと"常に考える"ことが小さな会社だからこそ大切なのです」と語る林田社長。

世界のオンリーワン技術でベトナム進出をめざす

今回、全国で注目される東京スカイツリーに同社がこれまでに培ってきた高い技術力が活かされたように、中堅企業がこうした大きなプロジェクトに参入するためには、「他社にない、そして大手企業にもないオンリーワンの技術を持つことだ」と林田社長は語っています。
どこにもないオリジナルの技術が求められ、海外に製造拠点を置く多くの得意先企業から、海外進出を誘われてきたという林田社長。いよいよ満を持して、3年後にベトナムへの進出をめざすそうです。


▲エレベータと非常階段が設置される心柱の内部は、人の目にふれるため、きれいなコンクリート肌が求められた。同社の剥離性の高いフッ素樹脂コーティングが活かされる。


▲2012年8月に完成したばかりの新1号焼成炉。

日本フッソテクノコート株式会社

代表者 代表取締役会長 豊岡敬
本社 堺市美原区木材通2-4-8
TEL 072-361-1168(代)
設立 1977年創業 1978年設立
資本金 1,000万円
従業員数 16名
事業内容 フッ素樹脂コーティング、ライニングの委託加工販売、積層合板プレス用クッション材の製造販売、ラバーフロンの製造販売、グリーンプレートの製造販売
ホームページ http://www.nf-technocoat.com/

貸会場のご案内 TEL 072-255-0111 FAX 072-255-3570 ご案内ページはこのボタンをクリック

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