インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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一流の技術者と最新鋭機材を擁して溶接業界のトップクラスに 株式会社川哲工業 明松(かがり)哲社長

全国の溶接現場で活躍する川哲工業の技術者と機材

堺区出島西町にある株式会社川哲工業の工場を訪ねると、場内はがらんとして作業をする社員の方もわずかでした。それもそのはず、同社の事業は日本各地のビルや橋梁といった大型鋼構造物の建設工事での溶接請負。85名の社員のほとんどが、全国の現場に入っているのです。「1年に1回、年度始まりの4月に全社あげての親睦会を行うんですが、参加率は60%ぐらいですね。全員が一堂に顔を揃えることはまずないです」と明松哲社長。
同社の実績は、最近の関西では一昨年5月にグランドオープンした大阪ステーションシティ(JR大阪駅)や、高さ日本一を誇るあべのハルカスなどがあり、大型鋼構造物における溶接といえば、真っ先に川哲工業の名が挙がるほどだといいます。社員全員が溶接技能の有資格者だという同社は、国内トップクラスの溶接技能者集団なのです。


▲難しい横向き姿勢の多かった作業現場。


▲東京スカイツリーの作業現場では、200m以上を超えると地上からの指示を伝える携帯電話の電波も届かないという。

東京スカイツリーの現場でもリーダー的役割を発揮

当然、東京スカイツリーの建設計画が持ち上がった時にも、同社の参画が想定されました。当初依頼され見積もりを提出した先とは異なる企業に施工会社が決定しても、やはり川哲工業に溶接の発注があったのです。
東京スカイツリーのあの美しい姿を構成しているのは、3万7千本以上の筒状の鉄骨。その現場溶接では時には難しい上向き溶接や偏狭な場所での作業も求められ、かなり高度な技術が求められます。建設に先立ち、発注者の鉄骨加工業者が独自の厳しい基準を設けて実施した技量試験では、同社の社員がトップクラスの成績で合格。他社との共同作業だったなかで、建設現場全体の管理や、タワーの最先端部の溶接は川哲工業の技術者が担っています。
明松社長いわく「営業らしい営業を行ったことがなく」とも大型プロジェクトに必ず声を掛けられてきたのは、こうした同社の技術者の技能の高さに他なりません。


▲「高度な技術力を要する大型案件が少なくなり、競争が激化すると思われますが、当社は手直しが不要な分、コストが低減できるということをアピールしていきたい」と明松社長。

独自に小型軽量化を図った機材も同社の強みに

さらに同社では、機材メーカーに要望を伝えてオリジナルに改良してもらうな ど、全国どこでも一般道を利用して運搬できる軽量でコンパクトな機材の開発に取り組んできました。しかも、常に最新鋭のものを揃えるようにしています。
「関西はもともと橋梁メーカーが多かったせいか、溶接業が盛んでした。そうしたなかで厳しい競争に勝ち抜こうと、弊社は大型鋼構造物の現場溶接に特化。そのための人材育成にも機材にも投資を惜しみませんでした。
中堅のものづくり企業が、発注先から請われるようなポジションを確立させるためには、他社には負けない独自性を強みとして持つ事が重要だと思いますね」と明松社長は語っています。


▲直径2m以上の鉄管は4人がかりで3日かかったという。

株式会社川哲工業

代表者 代表取締役社長 明松哲
本社 堺市西区浜寺石津町西4-5-24
TEL 072-245-7171
設立 1973年創業
資本金 1,000万円
従業員数 85名
事業内容 大型鋼構造物の溶接請負

貸会場のご案内 TEL 072-255-0111 FAX 072-255-3570 ご案内ページはこのボタンをクリック

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