インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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百年後にも貢献できる企業をめざし、次世代の育成を 株式会社マスター 奥中泰征社長

少量多品種生産で大手メーカーと差別化

1930年に奥中石鹸製造所として創業した株式会社マスター。戦後、固形の洗濯石鹸を主力に製造していましたが、やがて合成洗剤が普及し始めると、多くの石鹸メーカーが撤退するなか、同社は洗顔用の高級石鹸に事業を転換させました。大手メーカーと同じ土俵で戦っても勝てないと、少量多品種生産で差別化を図り生き残りをかけたのです。品質にもこだわり、石鹸素地に香料や顔料を配合して練り込む段階では、何とチョコレートの製造に使うスイスメーカー製のロールミルを使用。きめ細かくなめらかな石鹸作りを実現しています。結果、自社ブランドのギフト製品だけでなく、ホテルや旅館のアメニティ用石鹸や、かつての競合だった大手メーカーから製造委託されるOEM製品など、今日では国内トップクラスの生産数量を誇っています。


▲単種類の石鹸が詰め合わされている大手のギフト商品との差別化を図り、お菓子のように複数の商品を詰め合わせたマスターオリジナルブランドの製品。ギフト用として女性たちの人気を集めている。

重視するのは「興味力」そして「自己解決力」

こうした同社の成長にあって、奥中社長は「昔のものづくり企業は技術や設備に重きを置いていましたが、当社では『人』を重視します」と語っています。昨春から新卒の採用を始めたこともその一環です。
「これまでは欠員が出た部署に、技術経験者を中途採用していました。しかし組織をスムーズに運営するためには次の世代を育てていかなければと、4年前に私が社長に就任した頃から若手を積極的に採用。昨年からは新卒または第二新卒の方を定期採用するようにしました」。採用に際して重視するのは「興味力」だと奥中社長。「興味を持たないと、何を見ても聞いてもすっと頭の中を素通りしていきます。何にでも『これはどうなっているんだろう?』と興味を持つことは、その人の引き出しを多くするということ。興味力の高い人は、面接の雑談の中でも会話がどんどんつながりますね。そして、現場で求めるのは『目の前のことから逃げないこと』。失敗しても自らその課題を解決しようという姿勢を大切に考えています」。


▲「社会に対し価値を作り続けていく企業でありたい」と語る奥中泰征社長。それは斬新な自社ブランド製品にも現れている。


▲「ものづくり企業についてたいした知識もないなか、まずは入社して自分の目で見ていこうと思いました」と語る中島さん

技術を伝え教えるなかで自社独自の社風は築かれる

社員の前では多くを語らない奥中社長ですが、銀行や得意先企業に向けて自社の経営について語る時には、了承を得て若手社員を同席させるのだとか。そこには、会社がどの方向に進もうとしているのか、次代を担う若い社員に共有してほしいという考えがあります。
同社の期待を担う一人、中島さんは今春の採用。高校時代を海外のインターナショナルスクールで過ごし、府内の公立大学を卒業したばかりです。「研修でも現場でも親身になってもらえて居心地が良いです。大企業と異なり、中堅企業は自分自身が会社の変化の一つになっていける可能性があるので楽しみ」と話していました。
「一人ひとりの技術に依存するのではなく、社内で技術やノウハウを“教える”“伝える”ということが積み重ねられてこそ、その企業の社風というものが確立していくのだと思っています」と語る奥中社長がめざすのは、百年、二百年後にも社会に貢献できる企業であり続けることです。


▲「さかいJOBステーション」主催の合同説明会では、奥中社長自らがブースに入り、会社のことを熱く語った。

株式会社マスター

代表者 代表取締役社長 奥中泰征
本社 堺市西区北条町2-30-2
TEL 072-278-2244
設立 1930年創業 1960年設立
資本金 6,000万円
従業員数 150名
事業内容 化粧石鹸、透明石鹸、ホテルアメニティ、ボディソープ、シャンプー、コンディショナーなどの開発・製造
ホームページ http://www.mastersoap.co.jp/

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