インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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確実な「5S」の取り組みは、他社との大きな差別化にも 株式会社オカノブラスト 岡野俊博社長

両立の困難な2つの加工技術続けて行う独自の技術で特許

(株)オカノブラストは、「ブラスト処理」の受託加工で32年前に創業。今日では、「精密ショットピーニング(以下、®WPC処理)」や「精密ラッピング」など、より高度な加工技術をも駆使し、高い評価を受けています。
「®WPC処理とは、金属製品の表面にアルミやセラミックなどの微粒子を圧縮した気体とともに高速で衝突させて強度を高める表面改質技術で、刀鍛冶が刃を叩いて鍛錬するようなイメージですね。一方、精密ラッピングは金型を鏡面のように磨く技術です」と岡野俊之専務取締役。
オカノブラストの他社にない強みは、この®WPC処理を施した金属製品に、続けて精密ラッピングを行う「OSR処理」で、2011年に大手輸送機器メーカーと共同で特許を取得した独自の技術です。
「®WPC処理をすると、通常は表面が梨地のように荒れるため、鏡面に仕上げたい金型は®WPC処理による延寿命をあきらめていました。そこで、表面の荒れを極力抑える研磨材の素材、大きさ、吹き付ける時間や強さなどを研究し、実現させました」と岡野俊博社長は語ります。


▲5S活動を積極的に推進した岡野俊之専務。


▲®WPC処理が施された機械部品。疲労強度と摺動性が向上される。


▲バイクのレーシングチームにも技術協力しており、モータースポーツ専門サイトにはショップや個人からも多くの依頼が寄せられる。

現場をシビアにチェックされ、5S活動の専門家を招聘

5Sに真剣に取り組むきっかけは、約3年前、新規得意先となる大手企業が見学に来られた時のことでした。
「人命を預かる自動車関連企業でしたので、驚くほどシビアに現場をチェックされました」と岡野社長。しかし、それを逆に自社の強みに転換しようと考えました。「研磨材を使う加工業はどうしても汚れやすくイメージが悪い。では逆に、清潔感のある工場なら、他社との差別化になると考えたのです」と岡野専務。
堺市産業振興センターの専門家派遣事業を活用して、すぐに専門家から具体的な取り組みの指導を受けました。
「まず、"整理"については従業員と相談、使う頻度で4つのレベルに道具などを分類しました。4時間以内に使うものは機械や作業者のそばに置いても良いとし、3日以上使わないものは倉庫に移動させました。そして6か月以上使わないものは基本的に捨てることにしたのです」。

5Sの取り組みで芽生えた社員の自主的な改善意識

分類したものはラベリングして誰でもすぐにわかるように"整理"。また、大きな物はできるだけキャスターをつけることで、"清掃"しやすくしました。清掃もブロック分けして担当者を明確にしています。これらがきちんと行われているか、現場責任者が定期的にチェック。先の3Sが維持されることで"清潔"が保たれています。
5つ目の"躾"について、岡野専務は「ここまでは、まだまだ」と話していますが、最近は従業員から自主的に、現場の改善提案が出てくるようになったとか。また、向上した生産性が売上げにどれほど貢献しているのかを尋ねる質問も出てくるようになり、確実に5Sによる教育的効果が現れているようです。
今後は、OSR処理を金型だけではなく、複雑な形状の部品にも転用できるよう、より技術の高度化を進めたいと語る岡野専務。5Sの確実な取組みが、こうした技術開発にも貢献することでしょう。


▲誰がみてもわかる「作業手順書」を全ての機械に掲示している。


▲重い箱などはキャスター化することで、清掃が徹底されることに。

株式会社オカノブラスト

代表者 代表取締役社長 岡野俊博
本社 堺市中区東山648
TEL 072-234-0999
設立 1982年設立
資本金 1,000万円
従業員数 24名
事業内容 精密ショットピーニング、精密ラッピング、プラスト処理などの金属加工
ホームページ http://www.okano-blast.co.jp/

貸会場のご案内 TEL 072-255-0111 FAX 072-255-3570 ご案内ページはこのボタンをクリック

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