インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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お客様の切実な声から使用後の廃棄コストを大幅に削減 シャープ化学工業株式会社 村上幹男社長

真似をするより、真似される企業であれ。

1960年の創業時から一貫して、接着剤の製造販売に携わってきたシャープ化学工業(株)。今では、建築用コーティング剤を中心に、厳しい温度管理や防塵対策が求められる電子材料用接着剤の製造なども手がけています。
「すでに他社が始めていることを追随しても価値がありません。真似をするより、真似をされる企業になれ、と独自の製品づくりを進めてきました」と村上幹男社長。例えば、シーリング材そのものに上塗剤に近い色が施されているため、クラックが発生しても目立たない「共とも色いろ施工」や、暗闇で電灯スイッチの位置やトイレの位置などをほのかに示してくれる蓄光性シーリング材「ホタルコーク」なども同社の独創的な発想から誕生した製品です。
そして、使い切るとゴミがこれまでの10分の1になるという「SKパウチシステム」もオリジナル開発製品。各界から高く評価され、「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞したほか、「さかい環境チャレンジ企業」にも認定されています。


▲SKパウチのシーリング材は、使用後手の中に収まるほどコンパクトに。


▲速く正確にシーリング材が施工できるなど作業性を高めるイギリスCOX社製造のSK パウチ専用ガン。

使用後もかさばる容器が廃棄コスト高の問題に

「開発のきっかけは、お客様からのコスト削減のニーズでした。従来のカートリッジ品は使用後も容積が変わらず、そのまま廃棄するとかさばって廃棄コストが高くつきました。何とかならないかという声を受けて開発に乗り出したのです」と村上社長は語っています。
省ゴミ型パッケージではソーセージ型といわれるものが先行していましたが、工具を汚すなどの理由で現場では敬遠されていました。工具を汚さず、作業性がよく、そして使用後はコンパクトになるパッケージを。ソーセージ型のような袋に口金のようなものはつけられないかというアイデアから、袋メーカーと何度も相談して出てきた形がパウチでした。カートリッジ型に比べて中身の充塡に課題が残りましたが、国の補助金を受けて充填機の設備の開発にも成功。開発から約1年で発売にこぎつけています。手絞りでも使用できますが、以前から長く取引のあるイギリスCOX 社の協力を得て、SK パウチ専用のコーキングガンも用意。現場での作業性も高めました。


▲土木・建築用から電子材料用、一般DIY用まで幅広い製品を、「少量多品種」生産で世に送り出している。

「SKパウチシステム」を世界のスタンダードに

ところが発売してからも、破袋や中身が新パッケージのフィルムと化学反応をおこして固まるなどのトラブルが発生。そのたびにフィルムの改善などを強いられてきました。「ありがたかったのは、お得意先がトラブルを責めことなく、次の改善を待ってくださったこと。まるでお客様との二人三脚で製品のブラッシュアップが図られたようなものです」と村上社長。お客様の声にすぐ動く、日頃からのフットワークの良さで築いてきた信頼関係があってこそ。結果的には、SKパウチにより廃棄物用コンテナは7分の1に。お得意先から大変感謝されたということです。
パウチと専用ガン、充填機という「SKパウチシステム」が評判を呼び、食品メーカーからも引合いがありましたが、法的な課題もあって現段階では実現していません。イギリスのCOX 社の営業マンもあちらこちらでPRし、海外からの問い合わせも増えているとか。「SKパウチシステムが世界のスタンダードになれば、弊社にも大きなメリットがあります。今後国内外でシステム売りも進めていきたい」と村上社長は抱負を語っています。


▲阪急電鉄との共同開発で生まれた鉄道の枕木補修材。その技術を転用して一般DIY 用「もくもく補修材」も発売されている。

シャープ化学工業株式会社

代表者 代表取締役社長 村上幹男
本社 堺市西区築港浜寺西町13-12
TEL 072-268-0322
設立 1960年創業 1965年設立
資本金 9,200万円
従業員数 48名
事業内容 シーリング材・コーキング材・接着剤の製造販売、工事関連商、品の仕入れ販売、、輸出入
ホームページ http://www.sharpchem.co.jp/

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