インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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驚異的短納期で顧客に貢献。 株式会社堀内機械 堀内晋平社長

いち早く独自に構築したコンピュータシステムで差別化

1941年に製針機械メーカーとして創業した堀内機械。機械と特殊油圧シリンダの製造を事業の2本柱としていましたが、やがて需要が景気に大きく左右されない油圧シリンダの製造に特化したといいます。
「当社が扱う一般産業用油圧シリンダは、お客様の使われる機械ごとにスペックが違います。"多品種・少量・短納期"でお客様の要望に応えているところが当社の強みですね」と語るのは堀内晋平社長。とりわけ、短納期のニーズへの真摯な取り組みは30年以上昔に遡ります。
「先代社長の時から、"製造現場は、お客様の声を一番近くで聞いている営業の言うことを100%聞け"というのが当社の方針です。営業に数字の責任がある分、権限も与えているのです。そこでお客様から求められる納期を実現するため、独自の細かい工夫を積み上げてきました」と堀内社長。具体的には、パソコンが今日ほど一般的でなかった80年代から、いち早く独自のコンピュータシステムを構築。得意先からの発注データが即座に現場に届けられるうえ、標準的な部品はすべてデータベース化されているため、図面の作成なしで組み立てに入ることができます。主要な部材は半製品で在庫させることで、工程の短縮を図っています。かつて、発注から1~2ヶ月後の納入が当たり前だった頃に、堀内機械はまず2週間、やがて4日目には出荷できる体制「シリンダエクスプレス」を整えたのです。


受注の翌日発送も実現させた最新鋭の生産システム

当初、現場からも無理だと言われた驚異的な短納期を実現したもう一つの要因は、徹底した生産効率の向上です。「単純な作業は機械に任せ、人は創造的な仕事をしなければ」という先代社長の考えのもと、今でこそ珍しくなくなった産業用ロボットを80年代に導入。機械メーカー時代からの技術者が、そのロボットを最大限に活かすラインを設計しました。こうした製造体制の効率化、省力化の追求は今に継承され、ついに堀内社長は究極の短納期体制「シリンダスーパーエクスプレス」を確立、緊急時には受注の翌日出荷を実現させています。
「お客様が最優先なので、これまでも緊急時の対応として翌日出荷のご要望に応えてきました。可能なことなら、それを一つのサービスメニューとしてオープンにしてもよいのではないかと考えたのです」(堀内社長)。得意先企業への高付加価値サービスの提供。これこそが、ものづくり企業における最大の「おもてなし経営」といえるでしょう。その努力に対する評価は、経済産業省の「中小企業IT経営力大賞」の優秀賞の受賞などにもつながっていますが、何より業界シェア40%という数字に、得意先企業の喜び、つまりは高い評価が表れています。


社員のチャレンジ精神を重視 目指すは社員の「自創経営」

もちろん、こうした実績を支えるのは、社員の力だと堀内社長は言います。「どれだけ優れたシステムを持っていても、最後は人です。人が企業なんです。その社員たちが当社での仕事を楽しいと思えないのなら、本人もその家族も、そして経営者も不幸でしょう。そこで2010年の就任後にまず取り組んだのが、社員とともに会社のビジョンを作ることでした。それが"楽しくワクワク堀内機械"です。あわせて、機械に囲まれて暗い工場内が明るくなればとユニフォームを赤色に変えました。現場で目立つことから、思いがけず危険防止にもつながっていますね(笑)」。
何より自分で考え、自分で方法を決めて実践していく。それで成果を上げられたら、それが一番楽しいんじゃないかと、堀内社長が将来に目指すのは「自創経営」です。部門長はもちろん、社員一人ひとりが「自ら計画を立て、チェックし、改善し、その目標の達成に責任を持つ」経営で、現在はその土台作りとしてアドバイザーを交えて職場の刷新活動を推進中だとか。
「社員にはもっと積極的に外の風に当たって欲しいと考え、自ら手を挙げた社員には、100%会社負担で社外セミナーも受講してもらっていますし、こちらから受講を勧めることもあります。社員のチャレンジ精神は高く評価していきたいですね」と語る堀内社長。社員の意欲を引き出す「おもてなし」の心の経営です。


▲一般産業機械用油圧シリンダの用途は、自動車や工作機械など幅広く、堀内機械は多品種少量生産にスピーディに対応しているのが強み。特殊シリンダにおいては、大手企業から高い信頼を獲得。数々のユーザー認定を得ている。

日本の高い技術力を武器に中国へ進出、現地で高品質な製品の提供を

中国に生産拠点を持つ日本企業に、高品質の油圧シリンダを提供すべく、中国江蘇省に現地法人を設立。上海に営業拠点も設けている。「将来的には中国法人を独り立ちさせ、日本との協同体制を作りたい。国内同様、短納期を追求するのはもちろん、コストパフォーマンスも高めていきたいですね」と堀内社長。同社の創業以来のポリシーともいえる"チャレンジ精神"は、ここで良しと満足することはないのだろう。

株式会社堀内機械

代表者名代表取締役 堀内晋平
本社堺市堺区老松町1-37
TEL072-241-1601
設立1941年創業1959年設立
資本金6,400万円
従業員数250名
事業内容各種油圧シリンダ製造・販売
ホームページ http://www.horiuchi.co.jp/

貸会場のご案内 TEL 072-255-0111 FAX 072-255-3570 ご案内ページはこのボタンをクリック

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