インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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決断したら実行あるのみ。 大仲硝子株式会社 代表取締役 大仲友章

甲子園の熱気に感動した子どもの頃の夢を実現

 「子どもの頃、父親に連れられて甲子園球場で阪神・巨人戦を観戦した時に、球場に響いた大歓声を聞き、いつか自分もこの球場で野球をやりたいと思ったんです」。こういったことを夢見る野球少年は少なくないと思いますが、その夢を、春の選抜高等学校野球大会と夏の全国高等学校野球選手権大会で2回、しかも夏の大会では優勝するという形で実現させたのが、大仲硝子株式会社の大仲友章社長です。
 「甲子園の大会に出場するため、高校は野球の強豪校である天理高校に進学しました。全国から優秀な選手が集まってくるなかで、レギュラーに選ばれて2回も甲子園に出場でき、さらに優勝までできるなんて幸運だったとしか言えません」と大仲社長は謙遜しますが、レギュラーに選ばれてからは、骨折しても痛み止めを飲んで練習に参加したといいます。その精神力などが、現在の会社経営でも活かされているのではないだろうかと考えます。


マンツーマンで対話することを形だけの朝礼より重視

 高校卒業後も大学、社会人と野球を続けていた大仲社長ですが、ある日、先代社長から「会社が大変なので、帰ってきてくれないか」という連絡を受けました。
 「じゃあ、すぐに帰ると即答しました。長男ですし、いつかは自分が家業を継がなければならないという覚悟は決めていましたから。ただ、あまりに速い返事だったので、父のほうがもう少し考えたほうがいいんじゃないかと言ったほどでした(笑)」。
 20年前に入社した大仲社長は、先代の補佐をしながら業務内容などを学び、2006年に新社長に就任しました。「創業者である父ですが、家内工業的だった会社が組織だって経営されるようになると、現場から離れていきました。どちらかといえば威厳を重視する社長であり、昔ながらの朝礼なども大切にする人でしたが、私は先代のやり方をそのまま踏襲していません」と大仲社長。まず、形骸化していた朝礼を廃止。必要な事項は、必要な人間に直接指示するようにしたといいます。「褒めて伸びる人がいれば、厳しく言われたほうが伸びる人もいるように、受け止め方や感受性は人それぞれ。一人ひとりに合わせた指示の仕方をしますね」。これは従業員一人ひとりをしっかり見ていないとできないこと。チームプレイが重要な野球というスポーツのなかで養われた観察力が活かされているようです。


仕事は楽しまなくては笑いのある会社こそが伸びる

 そして「ミスをしたり不具合なことが発生したりしても、全てプラス思考で対応することです。そのことが結果的には、他の良いことを導いたかもしれないと考えるようにしています」と大仲社長。厳しい練習をしながらでも、野球を楽しまなければ、チームは盛り上がらないし勝つこともできない。試合でも笑顔が出るぐらいの時のほうが、雰囲気も調子も良かったという経験に基づくもので、仕事も楽しまなければという考えにも通じているようです。
 「私より社歴の長い、優れた技術者がいて、お得意先から信頼されるものづくりを続けてこられました。今後の課題は、その技術の継承ですね。現在は弟が10年以上、当社の主力機械であるドイツ製の自動多色刷り印刷機に携わり、ベテラン技術者から学んでいるところです」と大仲社長は語っています。根っからの負けず嫌いで、しかもここで打たなければという場面で勝負強さを発揮し、打点の多い選手だったという大仲社長。経営者としても、一度決断したら迷わず、突き進んでいくタイプだとか。その決断力こそが、今後の同社の大きな武器になることでしょう。



▲購入時のままのマニュアル操作で稼動させる多色印刷機は、職人の熟練した技術が美しい絵柄を生み出す。

5番サードで出場した夏の甲子園で優勝、チャンスに強い選手として活躍

天理高校から同志社大学野球部、そして都市対抗野球などで優勝を誇るHonda鈴鹿硬式野球部へと、家業を継ぐまでは野球一筋。高校時代にはイチロー選手と対戦したこともあり、大学では先輩に片岡篤史氏や宮本慎也氏という一流の選手たちがいました。プロは全然違うと、全く未練なく野球から離れられたとか。この春から小学4年生の息子さんが少年野球を始め、今は父親として応援する毎日だそうです。

今回取材したある社長に、体育会系社長は、文化系出身の社長と違いますかと尋ねてみました。「文化系の社長さんたちのほうがコラボすることが上手いかもしれませんね。"みんなで仲良く手を取り合って"ということがあり得ないスポーツ界を長く経験した人には、"お山の大将"でありたいタイプが多いのかも(笑)」。しかし、"ヒト""モノ""カネ"という資源が十分ではない中堅企業においては、社長のその強いリーダーシップこそが、時には成長のための重要な鍵にもなるだろうと思えました。

大仲硝子株式会社

代表者名代表取締役 大仲友章
本社堺市西区浜寺石津町東2-10-2
TEL072-244-7705
設立1965年創業 1989年設立
資本金2,000万円
従業員数16名
事業内容食器やビンなどのガラス製品への印刷加工

貸会場のご案内 TEL 072-255-0111 FAX 072-255-3570 ご案内ページはこのボタンをクリック

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