インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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最適な熱交換器をオーダーメイド 境川工業株式会社 代表取締役 眞田 博之

価格競争に陥らない産業用のニッチな領域で勝負

 エアコンなど私たちの暮らしの身近なところでも使われている熱交換器。専門メーカーである境川工業株式会社も手掛け始めた当初は、学校や病院に備え付けられていた暖房用放熱器などを製造していたそうですが、そうした汎用品は大手メーカーとの価格競争に陥るということで、産業機械向けに特化。現在は、仕様にあわせて一台からオーダーメイドで製造するニッチな事業領域で自社の優位性を確保しています。
 「空気の温度を管理しなければならないところで必要な装置なので、除湿機や空調機、ボイラなどの装置メーカーさんをお得意先としています。コインランドリーなどの業務用洗濯乾燥機や、日本酒や醤油の醸造機にも使われていますね」と眞田博之社長。印象に残っているのは、レーシングカーの空気抵抗を調べる風洞試験のために、縦横5台ずつつないだものを設置したことだとか。自動車関連では今後、加速する電動化にともない電池の増産が見込まれ、フィルムの製造に欠かせない熱交換器の需要が高まると眞田社長は期待を寄せています。


▲境川工業が得意とするフィンチューブ式熱交換器

さまざまな液媒体に対応するフィンチューブ式を主力製品に

 専門メーカーとして、各業界での豊富な実績を誇る境川工業。自社の強みについて、眞田社長は「まず、仕様を示されれば、それに最適な発生熱量、構造、耐圧、耐久性を備えた熱交換器を提案できる設計技術力です。何を最優先に考えられるかはお得意先によって異なり、それを早くキャッチし製品で応えることにより、勘のいい会社だなと思っていただくことも大切ですね。当社が得意とするフィンチューブ式熱交換器は、表面積が大きく取れるので大容量の気体を効率よく加熱冷却できるということ、さらに蒸気やサーモオイル、冷媒ガスなど、さまざまな液媒体を使えることから、ユーザー企業のどのような既存の装置にも対応できることも特徴です。コストの低減につながるコンパクト化も追求しています」と語っています。
 より高効率化を追求して表面積をいかに増やすか、さらには耐食性の高いステンレス素材など材質の研究にも余念がありません。


▲高度な技能が求められる溶接。溶接士養成プログラムに基づいて、技能の向上と資格取得を進めている

自社内のテスト設備で性能への信頼を獲得

 境川工業の高い技術力を支えているのは、一つには自社で独自に備えているテスト設備です。日頃から細かく試験を重ね、好結果が出れば、提案という段階を踏まずとも製品に反映させておく。それが製品の確かさとなって、得意先企業からの大きな信頼につながっているようです。
 また、同社が得意とする設計や、製造現場においても重視するのは人材育成です。熟練技術者とのマンツーマンで、実地での生きた指導を行い、「本人のモチベーションが上がり、自信にもなるから」と公的な資格取得も積極的にサポートしています。
 すでに、得意先企業の装置に載って中国や韓国、台湾で境川工業の熱交換器が活躍していますが、今後は東南アジアや東アジアへの販路開拓、さらには得意先企業のグローバル戦略にあわせてヨーロッパ進出にも対応していきたいと考えています。
 「近い将来には、熱交換器を通過するガス体に含まれる溶剤の成分を回収しリサイクルするという環境関連分野でも貢献したい」と眞田社長。地道にコツコツと熱交換器を極めていきたいと語っていました。


▲ユーザー企業の仕様に応じて、全てオーダーメイドされている

境川工業株式会社

代表者名代表取締役 眞田 博之
本社堺市美原区大保210-1
TEL072-361-3085
設立1947年創業 1948年設立
資本金1,200万円
従業員数40名
事業内容産業機械用熱交換器および空調用ヒータ・クーラの設計、製造
ホームページ http://www.sakaigawa.co.jp/

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