SAKAIの傑作

サーフボードをかたどったウエルカムボードや漆加工された皿や表札のほか、刺繍を施した出産祝い用ネームプレートなど、素材も加工法も多彩な「KalaCraft」のオリジナルグッズ。こうした個人を対象としたフルオーダーのものづくりを始めたきっかけは、代表自身の結婚式での体験だったとか。
「お金のかかる結婚式でウエルカムボードにまで多くの費用をかけられないなか、既製品に良いものがなく自分で製作しました。クオリティの高いものを手頃な価格で提供できないかと考えたんです」。
ウエルカムボードなら結婚式当日のドレスの雰囲気や二人の思い、好みなどをヒアリングし、いくつかのデザイン案を提示。要望を聞きながら最終案を決定しますが、一度決まった後でも変更の希望を聞くそうです。「お客様にとっては一点もの。本当に納得されたものをお届けしたいですから」。そうした丁寧なものづくりから、結婚式当日やその後に家で飾っている写真も送ってくれる人もいたといいます。
ガラスや樹脂にも漆を密着させる漆職人や、中国で紹介された超高透過ガラスなど、さまざまな出会いからさらに表現の幅を広げてきた筒井代表。
「結婚式だけでなく赤ちゃんの誕生、さらにはマイホームづくりと、お客様の人生の中で少しでも長く関わることができたら嬉しい」と語っています。


Kala Craft(カーラークラフト)
筒井達也代表が好きなハワイの言葉で「無限」を意味する「Kala」が社名の由来。ロゴカラーの水色と茶色もハワイの海と椰子の木を表現しているそうです。
工業科出身で機械をさわったりデータを作ったりするのを得意としていた筒井代表は、会社勤めの傍ら本格的にレーザー加工機を入れてキーホルダーなどの製造を請け負っていましたが、やがて副業の方が忙しくなり独立開業したのが2018年のことです。
量産品は何台も加工機を抱えている企業には勝てないからと、一般消費者を対象としたオリジナルグッズにも注力し、今では売上も半々に。今後は、最近導入した溶剤・UVプリンターやコンピュータ制御の切断機(CNCルーター)を活用して、店舗や住宅の内装に使える立体的な壁紙を手がけていきたいと語っています。
代表者名 | 代表 筒井 達也 |
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本社 | 堺市西区浜寺船尾町西5-142 |
TEL | 080-5338-5495 |
設立 | 2015年設立 |
従業員数 | 2名 |
事業内容 | フォトスタンドやウエルカムボード、アパレル製品、ノベルティなどの企画製造 https://kalacraft.net/ |

筒井達也代表とご家族
2022年12月末~2023年3月末頃まで
堺市産業振興センター1F「さかいモノてらす」で展示予定