「堺IPC PRESS」

SAKAIもの新発見

職人の手でパイルを打ち込む手刺し絨毯 辻寛敷物株式会社

 手刺し絨毯とは、基布と呼ばれる綿布に職人がフックガンという道具を使用し、少しずつパイルを打ち込んで製作する絨毯で、機械織りと比べて毛足が長くパイル密度が高いため、踏んだ瞬間に靴の裏から伝わる重厚感でそれとわかります。ホテルや旅館、社長応接室など、高級感を重視する場所でよく採用されています。
 製作にかなりの手間と時間を要するため高価格になりますが、防音性と耐久性に非常に優れているのが特長で、ある旅館から前と同じ柄でとリピート発注を受けたのが30年ぶりだったということもあったそうです。
 機械織りと異なり使える色数に制限がないことや、変形にも対応でき、必要な数やサイズで製作できることもメリットです。場合によっては機械織りのロールで製作するとロスが大きく、手刺し絨毯の方がコストパフォーマンスが高かったというケースもあるとか。
 職人技の生きる製法ということで、辻寛敷物では技術者の継承を重視し、マンツーマンで半年から1年をかけて指導。現在は30代から70代までの幅広い世代の職人が活躍しています。


▲裏側から打ち込んだ製品の表側。
代表者名 代表取締役 髙橋 健一
本社 堺市中区東山831-10
TEL 072-239-5001
設立 1935年創業、1975年設立
資本金 1,000万円
従業員数 10名
事業内容 手刺し絨毯の製造、販売

2025年9月末~2025年12月末頃まで
堺市産業振興センター1F「さかいモノてらす」で展示予定

貸会場のご案内 TEL 072-255-0111 FAX 072-255-3570 ご案内ページはこのボタンをクリック