インタビュー　～ 堺の元気！企業紹介 ～

堺における若年層の就職支援を目的にスタート

若年層の雇用環境が悪化するなか、国が策定した「若者自立・挑戦プラン」に基づき、各都道府県が全国的に設置した「ジョブカフェ」。その流れを受け、堺市でも独自に若年層の就職支援を行おうと、２００５年に開設したのが、現在の「さかいＪＯＢステーション」（以下、ステーション）の始まりです。
堺市の求職者の状況について、森原眞利子センター長は「堺は、特に地元志向が強く、ステーションで行ったアンケート調査でも、回答者の約７割が地元での就職を望んでいます。しかも、若い人に不人気だと思われていた製造業を約33％の人が希望。企業の知名度よりも、自分が頑張れる企業を望む人が多いように思いますね」と語っています。
向陽技研株式会社の千本都代さんも「堺市に特化された情報がとても充実していて良かった」と話していました。森原センター長は、同ステーションの特徴を「利用者は全員、早期に就職したいという意欲の高い求職者」だと強調しています。

“届きにくい情報を届ける”求人企業の雇用支援へ

しかし、ハローワークに提出される求人票だけでは具体的な中身が見えず、求職者は給与や休日など表面的な雇用条件に囚われがち。若い人材を求める企業が堺にはたくさんあることを知ってもらうことが必要だと考えたステーションは、２００９年に企業支援チームを立ち上げ、翌年に「企業人材マッチング支援プラザ」を開設しました。
企業人材マッチング支援プラザの統括・横道幸広さんは「当初は求人票を出している企業を一社一社訪問して回ることから始めました。最近は認知され始め、企業からの問い合わせや、利用企業からの紹介なども増えています。５月13日現在、『さかいサポーター企業』としての登録企業は７１９社。企業の『届けられていない情報を届ける』お手伝いをしたいと考えています」と語っています。
「さかいサポーター企業」になれば、さまざまな雇用支援サービスや定着支援サービスを受けられますが、なかでも最近、企業と求職者の両方から好評なのが、経営者が自ら求職者に自社をアピールできる交流イベント「ＧＯＯＤ ＪＯＢ! !inさかい」です。きっかけはある経営者が「ハローワークや求人誌に採用情報を出しても若い人が来ない」とステーションに相談されたことでした。「では、求職者の前で直接、会社のことを語ってみませんか」と始めたのが、今では年24回開催される人気イベントになっています。

会員専用ハローワークも開設ワンストップサービスを完成

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