インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

未来感のあるホームページで企業や人をつないで堺を元気に 株式会社ジョイントメディア 代表取締役社長 岡本光平

「森に降り立った宇宙船」の社内で社員の自由な発想を育む

 エントランスで大きなアクアリウムに迎えられ、社内を案内されれば、摩訶不思議な空間が広がっていました。テーマは「森に降り立った宇宙船」だそうです。創業11年目の株式会社ジョイントメディアは、WEBシステムの設計・開発やゲーム制作会社向けのイラスト制作のほか、オリジナルキャラクターの企画開発などの事業を展開しており、身近なところでは、LINEスタンプとして発売された「いやしましゅまろ」が20万以上のダウンロード数を誇る大ヒットとなっています。
 「創業時は、IT系の広告代理店としてスタートしましたが、社員がやりたいと言うことを"事業部"にして、自由に実現させてきた結果、事業領域がここまで広がってきました」と岡本光平社長。ユニークなところでは、エンタメ事業部のサービスは、堺市内に開業しているアニメバー「ひみつきち」です。「IT技術とリアルな店舗を組み合わせたら、何か面白いことができるんじゃないかと始めましたが、思いがけないことに、アニメファンの中でも、元々オンライン環境であまり外にでなかった方達もこういったアニメを主体としたオフラインの現実世界に足を運ぶ機会が増えたと思いますね」。
 こうした若い人たちを惹きつける魅力として、同社が展開するコンテンツのデザイン力が挙げられるでしょう。例えば、ジョイントメディアが自社をアピールするために制作・運営しているオウンドメディア「WaQWaQUEST」では、IT技術の活用術のほか、自社のトピックスをとても奇抜なレイアウトと、ゲーム風のポップな表現で発信しており、新卒社員の求人広告を出した時には、この「WaQWaQUEST」を見た人たちから350人ほどのエントリーがあったといいます。


▲一昨年に改装したという社内は、遊び心にあふれている

人を驚かせるような仕掛けやSEO対策も含めてのデザイン

 メインの事業はシステム開発だという同社が、ホームページの制作を手がけ始めたのは比較的最近のことです。「堺市に住む人間として、この街がもっと魅力的になればいいなと思うのですが、ものづくり産業や観光産業においても、せっかくのホームページが活かしきれていない。そこで、堺の"街づくり"に参加したいという思いもあって、例えば、堺で事業を行う企業のIT化をサポートするサービス『堺IT推進 つくろう未来法人』など、最新技術を投入した次世代型ホームページづくりをスタートさせたんです」。
 次世代型ホームページとは具体的に、ブランディングや求人、求職者対応などを複合的に機能させるサイトで、サイドに現れるバナーで求人を訴求したり、動画を埋め込むなど、動きのある見せ方を行っています。サイトにアクセスして、ページが開かれるまでに現れる「NOW LOADING」の表示も運営者のカラーにあわせて工夫しているほか、スマートフォンで閲覧してもパソコンと遜色ない画面になるようシステム開発に注力しているとのこと。
 そこでのデザインとは、検索順位を上げるためのSEO対策をはじめ、人の興味を惹きつけたり滞在時間を延ばしたりするさまざまな仕掛けを含めてのデザインだと考えているようです。清水英弘副社長は「要は人を驚かせることが好きなんですね。他がまだやっていないような、ゼロから何かを創っていくことが楽しいし、当社の得意としているところです」と語っています。


▲「堺IT推進 つくろう未来法人」
堺の企業のIT化をサポートすることで企業の成長を促し、ひいては堺全体の活性化に貢献しようというメッセージを発信している「堺IT推進 つくろう未来法人」 https://mirai-houjin.jp/

企業や人をつないで堺を面白い街に堺市民球団の立ち上げにも一役

 では、ゼロから何かを生み出す同社のデザイン力を高めるために何を大切にしているのかと尋ねると、「各スタッフの自分の得意としているところを育ててあげたい。好きなことには延々と頑張れるでしょう?」と岡本社長。「人材育成は基本的に各事業部長に任せており、当社にはマニュアルも研修もありません。一人ひとりの個性を大切に、やりたいようにやらせています」。先述のオリジナルキャラクター「いやしましゅまろ」も、一人の女性社員の「自分が癒されたい」という思いをスタートに事業化されたものでした。
 今後は、一民間企業では難しいプロジェクトを複数の企業や研究機関で進めていけるような"場作り"を担っていきたいと岡本社長。同社に事務局を置く堺市民球団「堺シュライクス」もそうした考えで取り組んでいる一つです。「同球団については、堺市に独立リーグのプロ野球球団を作ろうという当初のコンセプト作りから関わっており、市民のみんなで機運を高めるため、運営会社名を『株式会社つくろう堺市民球団』としたり、トップ画面でカウントを配したりするなどの仕掛けを作ってきました」と清水副社長。今後はWEB上で選手一人ひとりのブランディングに取り組む予定だといいます。このような新しい手法が着目され、他球団からも依頼が入っているとか。
 「いろんな企業や人がつながって、この堺をもっと面白い街にしたいということでいえば、いつか建物の設計からやってみたいとも思いますね」という突拍子もないように思える岡本社長の言葉も、決して絵空事で終わらせないポテンシャルを同社は秘めているように思えました。


▲スタイリッシュなインテリアデザインでまとめられている役員室

株式会社ジョイントメディア

代表者名代表取締役社長 岡本光平
本社堺市堺区市之町東3-1-10 OSセンタービル6F
TEL072-282-7878(代)
設立2008年創業
資本金300万円
従業員数60名
事業内容WEBシステムの設計・開発・保守、ゲーム制作会社向けのイラスト受託制作、オリジナルキャラクターの企画・開発・商品化、オウンドメディア「WaQWaQUEST」の運営、サブカルチャーに特化したイベントなどの運営
ホームページ https://www.joint-media.co.jp/

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