インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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社員の成長が企業の成長へ取り組み姿勢やプロセスを評価 太陽パーツ株式会社

特許技術のダイカストシステムやワンストップでの部品供給が強み

 「メーカー機能と商社機能を併せ持つ技術集団」として多彩な加工技術を駆使し、教育機器分野やロボット分野、健康医療分野など幅広い分野で製品開発を行っている太陽パーツ。なかでも同社の強みとして特筆すべきは、特許技術である「ダイカストカセットシステム」です。カスタマイズされた小さな金型を土台となる共用金型に入れるため、金型費が従来の約半分で済む上に、小ロット多品種にも対応できます。また、部品供給については開発から設計、試作、量産、加工、組み立て、検査までワンストップで提供できる体制を確立していることも同社の大きな強みといえるでしょう。
 同社は創業者の城岡陽志会長が、業務で果敢に挑戦した結果、大失敗に終わっても会社に教訓やノウハウを残したのなら表彰しようと設けた「大失敗賞」など、ユニークな評価制度がメディアにも取り上げられてきた企業です。改めて「ものづくり経営大学」を受講された理由を城岡正志社長にうかがいました。
 「ものづくり経営大学がスタートしたのは、社長に就任した2020年のちょうど1年前で、その時は当社をどういう会社にしたいかまだ定まっておらず、『いい会社』とはどういうものなのか学びたいと思いました。以前から尊敬していた企業経営者の方々が講師を務められるということも受講を決めた理由です」。


▲営業担当との打合せ風景。専門知識を生かして最適な製造方法に導く提案力も強み。

大失敗しても目立たない業務でも従業員の頑張りを正当に評価

 「ものづくり経営大学」で非常に面白かったのは、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞受賞企業を訪問したことだったと城岡社長。現場を見ると、どの会社もいかに働く人を大切にしているかが一目瞭然だったと語っています。
 「どの企業も『社員ファースト』を謳っていたことが印象的です。正社員だけでなく、パートも含む全従業員を大切にした結果、従業員の皆さんが主体的に努力して成果を上げていました。当社では創業来、顧客第一を掲げており、それは今後も変わることはありませんが、『社員の幸せ』も大切に、やり甲斐を持ってもらうことが何より大事だと思いました」。
 約30年前から半期に一度発表される「大失敗賞」は、かつて新規事業を立ち上げようとして失敗し多額の損失を出した社員に対し、前向きに挑戦した結果なのだから笑い飛ばして次に進もうと設けられたものだとか。最近でも注文が集中して忙しいさなか、得意先の納期を厳守するために協力会社に発注したところ不良品を出したケースで、「品質の確認を怠ったことは大失敗だが、納期を守ろうと努めたことを評価する」と「大失敗賞」が授与されています。こうした評価制度は、自分で考え行動する人材育成につながっているといえるでしょう。
 また、目立たなくても仕事に取り組む姿勢を正当に評価したいと「縁の下の力持ち賞」や「はい喜んで大賞」なども設けています。2年前からは、入社3年目までの社員を対象とした「新人王」が新設されました。


▲新設された社員食堂は、オンライン時の会議室としても活用されている。

社員ファーストとともに業績を残すことが経営者の責任

 2020年に移転した新本社では、従業員のコミュニケーションが取りやすいように事務所をワンフロアにまとめたほか、更衣室を広くし、さらに女性社員が自分たちでレイアウトや調度品を考え選んだ社員食堂を新設しました。
 また、子育てや介護をしながらも働き続けられるよう、勤務時間を短縮する「時短制度」や、1時間単位で有休が取得できる「時間制有休」を制度化しています。
 「ものづくり経営大学」を一緒に受講した神田孝営業部次長は「『いい会社』にするためのこれまでの取り組みをアクションプランにまとめたり、また『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞受賞企業を訪問したりしたなかで、改めて当社も『いい会社』だと再認識しました」と語っています。
 従業員を「固定費」と見なす企業もまだまだ少なくないなか、社員ファーストを実行するためには「『人の成長が、企業の成長である』ということを信じることだ」と城岡社長。一方で、単なる「社員ファースト」ではいけないとも考えています。「訪問した企業は全社、業績も順調に伸ばしていました。そこには確固たるビジネスモデルや戦略、戦術があったのです。『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』という二宮尊徳の言葉がありますが、会社が継続しなければ社員も困るわけですから、社員ファーストでありながら利益を生み出すビジネスモデルを作るのが経営者の責任なんだと思いました」と城岡社長。少子高齢社会で国内のものづくり企業が減少するなか、同社では少量多品種にも対応できる高品質な製品づくりのため、新たな生産拠点を大阪に設けるほか、関東圏での販路拡張のための足場を固めようと考えています。


▲コミュニケーションの取りやすさを考えてオフィスはワンフロアに。


右:城岡 正志 代表取締役
左:神田 孝 営業部次長

太陽パーツ株式会社

代表者名代表取締役 城岡 正志
本社堺市美原区小寺402-1
TEL072-361-2111
設立1980年創業 1983年設立
資本金3,000万円
従業員数210名
事業内容機械部品・住宅設備商品の設計・製造・組立
ホームページ https://www.taiyoparts.co.jp/

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