インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~

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「浄化」に特化した高い技術力で脱炭素社会の実現に貢献 ミウラ化学装置株式会社

国際的なスポーツの祭典の舞台にも採用された「プール用ろ過装置」

 1953年の創業来、空気や液体などを「浄化する」ことに特化して技術力を磨いてきたミウラ化学装置株式会社。とりわけ創業時から注力してきた珪藻土(けいそうど)ろ過装置については、それを転用して開発されたプール用ろ過装置「A-1フィルター」が国内におけるトップシェアを誇っており、2021年に東京で開催された国際的なスポーツの祭典の水泳競技場でも採用されました。また、新型コロナウイルス感染症の治療薬の製造プラントにも、同社の工業用ろ過装置が納入されています。
 このように高い信頼性が求められる現場への納入事例が豊富であることの一番の強みを三浦紀彦社長は「計画前の段階から参画し、お客様と一緒に作り上げた最適なプランで個々に設計。さらに現場での試運転から据付までをワンストップで担えるところにあります」と語っています。例えば、脱臭装置については、計画前の現状把握のために臭気判定士の資格を持つ社員を派遣。臭いという感覚的なものを臭気指数として数値化した上で、どこまで下げるのかという目標に向けた計画を作成しています。




▲「良いと思ったことはすぐにやるのがポリシー」と三浦社長。「いい会社」を見学したことがヒントとなり、新社屋では全館でBGMを流すよう設計された。

世界的なテーマ「脱炭素」をビジネスチャンスとして事業を展開

 最近は世界的な潮流である「脱炭素」「CO2削減」を大きなビジネスチャンスと捉え、同社が長年に培ってきた排ガス処理技術などを生かした事業開発を行っています。具体的には、バイオマス発電所から発生する臭い対策としての脱臭装置や、CO2排出が少ない地熱発電所で使用されるサイレンサーで、全国の地熱発電所に150台ほどが納められています。
 また、規制強化を背景にタイやマレーシアへの排ガス処理装置や脱臭装置の納入事例も増えており、大型案件としては、中東のカタールへ一度に148台のサイレンサーを納入した事例もあります。
 「『浄化』という隙間市場で70年のノウハウの蓄積があることや、全ての産業界から求められるものづくりを行っていることが創業から一度も赤字を出したことのない当社の強さにつながっていると思います」と三浦社長は語っています。


▲1~5ミクロンの微細粒子まで除去できる抜群のろ過精度を誇るプール用ろ過装置「A-1フィルター」。

働きやすい職場環境を目指し2023年夏には新社屋も竣工予定

 ところで、同社では「良い製品は、良い職場環境から生み出される」という考えのもと、働きやすい職場づくりを進めており、「健康経営優良法人」の認定も取得しています。例えば、40歳以上の社員とその配偶者に全額会社負担でPET検査を5年ごとに実施しており、実際にガンの早期発見につながった例もあるとか。
 また、良好な人間関係づくりのための「礼節ガイドライン」を制定しているほか、年に2回、社員から会社を良くするための改善提案を募集しています。会社が補助金を出してサポートしているマラソンや釣り、焚き火といった同好会も、社員の提案から誕生したものです。
 手本は『日本でいちばん大切にしたい会社』大賞の受賞企業だと語る三浦社長。社員にとっての快適な職場環境を目指して新社屋を建設する予定で、車椅子にも対応できるようバリアフリーにしたそうです。創立70周年を迎える2023年8月に竣工されます。


▲同社では、経済的かつ環境に配慮した「触媒酸化方式」による塩素系VOC処理装置を新たに開発。
活用した事業メニュー

■中小企業経営学舎(旧ものづくり経営大学)
日本トップクラスの「いい会社」を実際に見学したり、経営者の方からお話を伺ったりして、「どこから見ても誰から見てもいい会社」の作り方を学ぶことができました。さっそく地域清掃の実践や新社屋の建設など、良いと思ったところを採り入れています。

ミウラ化学装置株式会社

代表者名代表取締役 三浦 紀彦
本社堺市美原区木材通2-2-1
TEL072-362-8020
設立1953年設立
資本金4,900万円
従業員数95名
事業内容工業用および水泳プール用ろ過、排水処理、脱臭、騒音防止、ミスト分離など各種装置の製造・販売
ホームページ https://www.miura-eco.co.jp/

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