インタビュー ~ 堺の元気!企業紹介 ~
理想とする生き方をあきらめさせない業務の効率化を「0円DX」で実現
「0円DX」で中小企業の業務効率化を支援するデジタルヒーロー合同会社。「みんなをあきらめさせないヒーローでありつづける」を使命に掲げています。
何をあきらめさせないのかといえば、非効率な業務のために、本当に大切な仕事や家族、趣味といった自分が理想とする生活のことだと工藤匠一郎代表。
「僕たちが強みとしているのは、プロジェクトの案件管理や営業数値管理などを一つのダッシュボードで見える化し共有することで業務の効率化を図り経営に活用いただくことですが、それがある程度まで無料のアプリケーションで実現できます。当社ではその手法を広めるための講演活動や実際の企業支援を行っています」。
もともと工藤代表が大学院を卒業後に勤めたベンチャー企業2社で、営業チームの数値の見える化や組織の効率的な運用のために無料ツールを活用したのが評価され、自分が当たり前に使いこなしているツールが意外と活用されていないことを知ったのが、現在のビジネスにつながっているといいます。当初は個人事業でのスタートでしたが、2021年9月に法人化する時に共同創業者として誘ったのが、高校時代の同級生の奥野真弥さんでした。
▲奥野真弥業務執行役員(共同創業者)
月曜出社の憂鬱(ゆううつ)もなくなった元同級生との新規事業の立ち上げ
その時、奥野さんは公務員生活7年目。結婚を約束した女性もいました。
「最初は断りました。それで一度は工藤ともやっぱりやめようという話になったんですが、1ヶ月後にまた連絡が来てカフェで話をした時の風景は鮮明に覚えています。その日に覚悟を決めましたから。実際、最初に断ってから少し後悔していました。公務員を続けていれば安定しているけれど、10年後の姿も想像つく人生を選んだのかって(笑)」。
一方、工藤代表は断られた後に共通の知り合いから、本当に奥野さんをあきらめていいのかと言われた言葉に背中を押されて再度、声を掛けたのだと言います。今は結婚した奥様からも「毎日、まるで遊びに行くかのように楽しそう」と言われていると奥野さん。「"サザエさん症候群"も全くなくなりましたね」。
▲業務の効率化を支援する同社はもちろん、毎日が「ノー残業デー」。
「真っ当に健康に世の中に貢献する」基本的な価値観を変えることなく
現在は、主に工藤代表が営業を担い、奥野さんが労務関係を担っているとか。顧客からの課題は2人でアイデアを出し合い、一緒に提案するシステムを組み立てています。
「お客様から2人揃ってデジタルヒーローだねと言われたこともあります。工藤は真剣になるとお客様の前でも恐い顔になることがあるので、その横で僕は優しい顔をして座っているようにしています(笑)。一度、僕が活用しているツールを選ばれたお客様から、その理由を僕の人柄が良いからと言われた時は嬉しかったですね。工藤と仕事をしているのが楽しい時にも思うんですが、結局誰と仕事をしているかが大事なんだと実感します。
工藤は、お客様の話から本質的な課題の解決に向けて真剣に取り組みます。そのために、時にはその課題解決のために必要なのは僕たちじゃないと他を紹介することもあるぐらいです。当社が基本的価値観として掲げる『真っ当に健康に 理想を諦めず世の中に貢献する』は、これからも僕たちのDNAとして大切にするべきことだなと思っています」。
▲商工会議所や税務署などでセミナーを開催して、「0円DX」の手法を惜しみなく発信している。
デジタルヒーロー(同)の人材戦略
今は価値観を共有できる人材を"一本釣り"で
お客様から大切な情報を預かり、一度システムを作っただけでなく長く支援を行う責任ある事業展開を考えたら、そもそも個人事業はあり得ませんでした。そして今は、妙な資本主義に毒されていない当社の価値観を共有できる3人目の仲間を迎え入れたいと考えており、奥野同様、"一本釣り"する予定です。
デジタルヒーロー合同会社
代表者名 | 代表 工藤 匠一郎 |
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本社 | 堺市北区長曽根町130-42 さかい新事業創造センター327 |
TEL | 072-275-5155 |
設立 | 2021年設立 |
資本金 | 10万円 |
従業員数 | 2名 |
事業内容 | 経営デジタル支援事業 |
ホームページ | https://digital-hero.biz/ |
さかしる掲載ページ | https://sakacil.com/detail/?id=25344 |