自転車

自転車は、ドイツのカール・ドライス男爵が1813年に木製のハンドルつき二輪車で地面を両足で 蹴って走る「ドライジーネ」を作ったのが最初といわれています。

日本に初めて自転車が入ってきたのは、慶応年間(19世紀)のこと。その後、明治3年(1870年) 頃から徐々に輸入されはじめ、明治32年(1899年)頃に始まった輸入自転車による自転車の時間貸し等により、少しずつ自転車が普及していきました。

そして、当時、堺で自転車の修理並びに自転車部品の製造に当たったのが、機械金属について優れた知識と豊かな経験を持っていた「鉄砲鍛冶」の流れをくむ職人でした。

一方、日本で自転車産業が確立するのは、第一次世界大戦(1914~18)がきっかけとなりました。 その当時は、まだまだ輸入品が中心でしたが、戦争のため輸入がほとんどストップしてしまい、国内生産の充実が必要となったからでした。堺においてもこの時期に一大産地として、急激に発展することになりました。
現在、堺製の部品は永年蓄積された優れた企画力と高品質で生産されており、これがなくては新時代の自転車と世界の自転車産業は成り立たないといわれています。

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